未来を先取り第二弾♡2025年のファッショントレンドは?
2023年6月に「2024年のファッショントレンド」を予測した記事を掲載致しました。
未来を先取り♡2024年のファッショントレンドは?
CHECK➜
2024年になった今改めて見ると、当たっているところも、まだ実感のないところもあるように思いますが、とても好評を賜りましたので、今回は2025年のファッショントレンド予測をさせていただきます!
誰よりも早くトレンドをおさえたいオシャレ好きの方の参考になれば幸いです。
トレーサビリティを示すブランドの増加
2024年に引き続き、持続可能なファッションはトレンドの中心にあり続けます。再生ポリエステルに加えて、バイオベース素材やアップサイクル素材の使用が増加していくことが予測されます。特に、廃棄物から新しい素材を作る技術は今後もっと注目されるでしょう。
そしてSDGsへの関心の向上に伴い、エシカルな生産方法の透明性を重視する消費者が増えていくものと思われます。それらの要望に応えていくべく、ブロックチェーン技術などを用いて生産過程のトレーサビリティ(※1)を示すブランドが増加します。Adidas(※2)やH&M(※3)などは実際にすでに導入しているため、競合他社も追随していくことでしょう。
これらの取り組みにより、消費者は製品がどのように作られたか、環境にどのような影響を与えるかなどの情報を簡単に知ることができ、より透明性の高いショッピング体験が可能となります。
(※1)トレーサビリティとは、「その製品がいつ、どこで、だれによって作られたのか」を明らかにすべく、原材料の調達から生産、そして消費または廃棄まで追跡可能な状態にすること。
https://www.keyence.co.jp/ss/products/marker/traceability/basic_about.jsp
(※2)「アディダスがブロックチェーンソリューションで責任ある調達を証明」
https://www.neweconomy.jp/posts/202718
(※3)「【国際】H&M、ブロックチェーンで人造セルロースと再生ポリエステルのトレーサビリティ確保。TextileGenesis協働」
https://sustainablejapan.jp/2022/05/05/hm-textilegenesis/72848
シーズンレス・シーンレスへの需要拡大と素材追及
円安・物価高などの影響による節約志向が高まる中、消費者は長持ちし、複数の場面で活用できる多機能な服を好むようになるでしょう。シンプルで洗練されたデザインが人気を集め、オフィスでもカジュアルな場面でも着用できるアイテムが増えてくることが予想されます。
また、同じコットンでもエジプト綿やスーピマ綿であったり、ウールでもメリノウールやカシミヤなどの高級ウール、デニムでもセルヴィッジデニム(耳付きデニム)を使用するなど、高品質で耐久性のある素材を使用したベーシックアイテムがトレンドになり、先述のトレーサビリティのお話にも繋がりますが、消費者も「コットンはコットンでも、どういうコットンなのか?」といった詳細情報を求めるようになりそうです。
リペア・リサイクルサービスの普及
ファッション業界でリペアサービスやリサイクルプログラムが一般化し、消費者が愛用するアイテムを、より長く使えるようにサポートする動きが広がるでしょう。ロエベ(※4)やヴァレンティノ(※5)、ボッテガ・ヴェネタ(※6)などのブランドはすでにリペア・リサイクルなどのサステナブルサービスを開始しています。
(※4)「「ロエベ」世界初のリペアショップが、阪急うめだ本店にオープン! 余剰レザーを使ったバッグなどの限定アイテムも登場」
https://www.elle.com/jp/fashion/a43583310/loewe-recraft-open2304/
(※5)「“ヴァレンティノ ヴィンテージ”がパワーアップ! 世界7カ所のヴィンテージストアとタッグ」
https://www.elle.com/jp/fashion/a42946049/valentino-vintage-230217/
(※6)「大切にケアして長く使うために――「ボッテガ・ヴェネタ」がバッグの無償ケアサービスをスタート!」
https://www.elle.com/jp/fashion/a41800816/bottegaveneta-the-certificate-of-craft-221031/
体験重視のファッションサービス
旅行や体験への消費が増加する中、旅先での着用に適したファッションがトレンドに。軽量でパッカブルなアイテムや、旅先でのアクティビティに対応できる機能性ウェアが注目されます。
また、エンタメ・アミューズメント業界のトレンドキーワードである「イマーシブ(=没入体験)」の需要はトラベル業界にも派生し、旅行先でのお洋服の現地調達や、ローカルブランドとのコラボレーションも人気が出ると予想されます。 例えば日本に訪れた海外観光客が、着物や和柄、染色技法など日本の伝統文化を現代的にアレンジしたデザインを、訪日時に日本国内で購入し、着用して日本観光を楽しむなど、没入体験をよりたのしむアイテムの一つとしてファッションが用いられることでしょう。
バーチャル試着やAR等のテクノロジーの活用
繊維や生地に電子デバイスやセンサーなどの技術を組み込んだ「スマートファブリック」の進化により、温度調節機能や防臭機能などを備えたウェアが普及します。特に、アウトドアやスポーツシーンでの使用が期待されます。
さらにオンラインでのショッピングシーンにおいても変化が訪れ、ユニクロ(※7)、洋服の⻘山(※8)、JINS(※9)などのように、バーチャル試着やARを活用しオンラインでもまるでリアル店舗で試着するかのように自身に合うかどうかを疑似体験的に確認できるサービスの拡大も続き、消費者が自宅で簡単に試着やコーディネートを楽しむことができるようになります。
(※7)「ユニクロでバーチャル試着ができる魔法の鏡「UNIQLO MAGIC MIRROR」」
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20121015-a039/
(※8)「洋服の⻘山」公式オンラインストアにて、Sally127開発のバーチャル試着を導入
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000048389.html
(※9)メガネを試着・検討しやすくなる独自の最新デジタルサービスを9月16日(木)よりついに導入
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000069.000027384.html
いかがでしたか?
上記はあくまで「予測」ですが、ご紹介したような要素が組み合わさり、2025年のレディースファッションはエシカルで機能的、かつ文化的な多様性を反映したものになると予測されます。
2025年も、もっと先の未来のファッションも、ワクワクするような楽しいものであることを祈ります。