百想芸術大賞2024ノミネートおすすめ作品

百想芸術大賞2024ノミネートおすすめ作品

毎年恒例、韓国のゴールデングローブ賞とも言われている「百想芸術大賞」が今年も5/7に開催されました。

昨年はTV部門大賞の「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」のみならず、「グローリー 〜輝かしき復習〜」が発表前から話題で、作品賞・助演賞、最優秀演技賞など強く印象を残しました。
主役ムン・ドンウンを熱演し最優秀演技女優賞を受賞したソン・ヘギョが放った「賞をとったよ、ヨンジン」と胸アツな受賞後スピーチがまだ記憶に新しいのに、あれからもう一年も経ったなんて……時の流れは早いものですね。

そんな韓ドラファンにとってはどの作品が、誰が受賞するのか注目の百想芸術大賞ですが、今年のTV部門大賞はイ・ジョンハが新人演技賞も受賞した「ムービング」でした。
助演賞の男性・女性ともに受賞した「マスクガール」など、今年もたくさんの作品がノミネートされました。

惜しくも受賞には至りませんでしたが百想芸術大賞2024でノミネートされていた作品の中から、筆者が視聴したおすすめ作品をご紹介したいと思います。

「私の夫と結婚して」

配信:Prime Video
主演:パク・ミニョン

TV部門 助演賞(男性)で不倫・DVと最低な憎き主人公の夫を演じたイ・イギョンがノミネートされた本作。
パク・ミニョンが癌を患っている間に夫の不倫が発覚、しかも相手は友人で同僚という不幸すぎるストーリーから幕を開きます。癌患者役を演じるため、30kg台にまで減量をして挑んだパク・ミニョンの徹底ぶりに放送前から既に話題となっていた本作。
”人生をやりなおす”という少しファンタジーなお話ではありますが、ストーリー展開やテンポが良く、またどの出演者の演技力も素晴らしい、サクサクと見進められる作品です。
個人的に興奮したのが、K-POP元祖でド世代だった歌手の「BoA」が悪役で出演しているのにとても驚きました…!歌やダンス以外に演技も出来たなんて、マルチな才能ですね。👏

冒頭でもご紹介したように助演賞ノミネートの夫役イ・イギョンのクズっぷりが何とも腹立たしいのですが、それはドラマの中の話。実はとってもお茶目なキャラクターなのだとか。
少し前にSNSでバズった韓国演歌「定時退勤」を歌う姿は、役柄からは想像もつかない位に愉快なので興味がある方はぜひ見てみてくださいね(笑)
YouTube

「良くも悪くもだって母親」


配信:NETFLIX
主演:イ・ドヒョン/ラ・ミラン

TV部門 作品賞、最優秀演技賞(女性)、助演賞(女性)、脚本賞のなんと4部門もノミネートされた本作。
予告が解禁された時から「絶対泣きそう」な予感しか無かった本作。

物語は主人公ガンホが生まれる前、とある田舎街で養豚場を営む出産間近の幸せな夫婦から始まります。ところが幸せな生活から一転、ガンホの父が亡くなってしまいます。
突如不幸のどん底へ落とされたラ・ミラン演じるヨンスンは、女手一つで産まれてきたガンホを厳しく育て上げ、ガンホはソウルで活躍する優秀な検事となりました。ところが、事故により突如7歳児の頭脳に戻ってしまいます。あまり良いとは言えない母子関係を、記憶を取り戻すため奮闘しながらも、絆を取り戻していく……

そんなお話なのですが、ただの家族を題材としたヒューマンドラマではありません。
コメディ、復讐、サスペンス、ロマンス要素も全部がバランスよく含まれた涙あり・笑いありの、これぞ韓国ドラマ!
厳しく「悪い母親」にならざるを得なかった理由が話数を進めるごとに明らかになっていきます。イ・ドヒョンとラ・ミランの迫真の演技も見応えたっぷり!ぜひご覧いただきたい作品のひとつです。

悪鬼


配信:Disney+
主演:キム・テリ

TV部門 作品賞、脚本賞にノミネートされた本作。悪鬼に取り憑かれた女と、その悪鬼が見える男が、5種類の神体を取り巻く疑問の死を暴く韓国型オカルトミステリー。ジャンルとしてはホラーにあたるので、少し怖いシーンもあるのですが単純にストーリーが面白く、怖いながらも続きが気になって見進めてしまう作品です。

キム・テリ演じる主人公ク・サニョンが離れて暮らしていた父の遺品を受け取ったことにより悪鬼(悪霊のようなもの)に取り憑かれます。
民俗学の教授だった父について、幼い頃に死んだと聞かされていたサニョンは驚き、またその不可解な死にも疑問を抱く。悪鬼が見えるというオ・ジョンセ演じる民俗学者ヨム・へサンと出会ったサニョンは、自分に取り憑く呪わしい“悪鬼”という存在を知り、2人とも自身と家族の不幸に深く関係している「悪鬼」と対決し真実を明かしていく。

前回の記事でも絶賛したキム・テリちゃんの演技は圧巻です。青春ラブコメのキラキラしたヒロインから、悪霊に取り憑かれた幸薄そうな学生まで本当に幅の広い女優さんだなと感心です。また一緒に真実を追い求めていくヘサン役オ・ジョンセも、「サイコだけど大丈夫」で自閉スペクトラム症のムン・サンテを見事に演じ、その前年「椿の花咲く頃」に続き2年連続で助演男優賞を受賞しています。作品によって全然違う役を演じきる韓国俳優さんたちの演技力には毎度脱帽なのですが、オ・ジョンセもその一人。

とっても面白かったので、ホラー苦手な方にも(怖そうなシーンは薄目で(笑))ぜひご覧いただきたいです。

今日もあなたに太陽を ~ 精神科ナースのダイアリー ~


配信:NETFLIX
主演:パク・ボヨン

TV部門 作品賞・脚本賞、主人公の同僚役を演じたイ・イダムが新人演技賞にノミネート。

パク・ボヨン演じるチョン・ダウンは内科勤務3年目にして精神科へ異動になるところから始まる本作。精神病棟で出会う心の病を持つ患者との出会い、起こる様々な出来事が丁寧に描かれた医療ヒューマンストーリー。精神病棟を題材としたドラマなので、暗いシーンもあるのですが、「精神疾患をもつ患者への偏見を打ち破る」といったメッセージも込められているこの作品。近年、精神を病んで仕事が続けられなくなったなどの話を耳にすることが増え、そういった経験をした方の話を聞いたり、身近にそういった方がいたりすることも増えたような気がします。私もこの作品を見てみようと思ったきっかけは、実際に友人が心を病んでしまったという出来事が起きたからです。身近でそういうことが起きた場合、どのように接すればいいのか悩んだ部分もあったからです。

ドラマの中で看護部長が言う台詞に「誰もがなる。いつ、どこで誰にでもあり得る病気だ」とあるように、誰しもが精神を病んでしまう可能性があること。またそうなり得るきっかけや、なってしまっても決して諦めないで「希望を持つこと」。そして周りの理解が必要であたたかく見守って欲しいというメッセージが込められた作品です。

心の優しい主人公と登場人物たちが繰り広げるストーリーに心がホッと癒される場面もありながら、色々考えさせられる良作ですのでぜひご覧になってみてくださいね。

涙の女王


配信:NETFLIX
主演:キム・スヒョン、キム・ジウォン

サイコだけど大丈夫のキム・スヒョンとサム・マイ・ウェイのキム・ジウォン、Wキムが主演し、脚本は大ヒット作「愛の不時着」を生み出したパク・ジウンと放送前から話題になっていた本作。

TV部門 最優秀演技賞(男性)にノミネートされたキム・スヒョンですが、まだ最終回放送前だったことと、キム・ジウォンがノミネートされていないことに対して授賞式前に少しざわついていたこの作品。演技賞の受賞には至りませんでしたが一般投票で決まる人気賞を見事受賞しました。

韓国ドラマあるあるの財閥一家で生まれ育ち、百貨店を経営する女社長ヘイン(キム・ジウォン)とその夫ヒョヌ(キム・スヒョン)は結婚3年目を迎え倦怠期真っ只中。離婚を考え出した夫と特殊な病にかかる妻。夫婦に起きる様々な危機によって再燃する愛と奇跡を描くヒューマンラブコメディー。

話数が進むにつれて序盤の夫婦不仲は何だったの?と混乱するくらい、表に出すのが下手なだけで、お互いが深い愛を持ち必要としているのが伝わってくる2人の名演技。思わず夫婦で居続けて欲しいと願わざるを得なくなるほどのめり込んでしまいます。韓国ドラマらしい純愛とそれを邪魔する財閥を狙う悪党親子の卑劣な手口。その合間に描かれる心温まる家族の物語と、ラブコメディーだけどサスペンスやヒューマン要素も。ずっとロマンスでは無いので、サクサクっと見進めやすいです。

また最終回で流れた曲がキム・スヒョンが歌っていたということでも話題になりました。
ドラマの中で頭脳明晰、運動神経抜群な役どころでしたが本人自身も歌まで歌えるとファンの心を鷲掴みに♡ご興味のある方はぜひ聞いてみてください。
涙の女王挿入歌

また冒頭で紹介したように同じ脚本家が手掛けた大ヒット作「愛の不時着」を超えて、韓国ドラマtvN歴代視聴率1位を見事獲得したそうです!愛の不時着もとても大好きな作品ですが、涙の女王も面白いのでぜひご覧いただきたいです。

いかがでしたでしょうか?
韓ドラ好きが毎年注目する百想芸術大賞で2024年にノミネートされた作品からおすすめをご紹介しました。受賞した作品はもちろんですが、惜しくも受賞を逃した作品でも良作がたくさん♡過去の作品を見てみたい、なんて時の参考にするのもおすすめです。

今年のTV部門で大賞を受賞した「ムービング」も現在視聴中なので、また見終えたらご紹介できればなぁと思っています。(今ちょうど半分くらいまで見終えたのですが、さすが大賞受賞しただけあって、面白いです!)

韓ドラ好きな方は引き続き、まだ韓ドラの扉を開いていない方もぜひその魅力にハマっていただいて(笑)一緒に楽しみましょう♡

ヨルchan

この記事の著者:ヨルchan

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