本当にわかる!そしておもしろい「マンガよくわかる○○」5選♪

本当にわかる!そしておもしろい「マンガよくわかる○○」5選♪

新しいジャンルの勉強を始めたいときに、いきなり専門書を読んでも難しくて理解しきれないことがありますよね。
そんなときに重宝されるのが「マンガよくわかる○○」シリーズの書籍。
漫画化することで、難しかったはずの内容をコミカルにおもしろく、そして分かりやすくなる!はずなのですが。。。

中には「マンガよくわかる」と題しているのに、書籍の中を漫画が占める割合(=漫画率)がほんのごくわずかでほとんどを文章で説明していたり、漫画かと思いきや「それはもう挿し絵なのでは、、、」というようなものだったり、漫画が本題の説明になっていないものなど、正直なところ「思っていたのと全然違う!」というものもよくあります。

そこで今回は、あらゆる「マンガよくわかる○○」シリーズの書籍を読破してきた筆者が、漫画率が高く、そして本当に本題のことがよくわかる書籍を厳選してご紹介いたします!
当記事で紹介したジャンルに興味がある方はもちろん、別のジャンルの勉強を始めたい方にも、本当によく分かる運命の一冊との出会いに繋がれば嬉しく存じます。

『マンガでわかる 東大読書』

『マンガでわかる 東大読書』

(西岡壱誠/原案・小野洋一郎/著│2020年5月7日発刊│東洋経済新報社)

漫画率:9割程度
文章率:1割程度

『マンガでわかる 東大読書』とはどんな本?何がわかる?

『マンガでわかる 東大読書』とは、「本を読む」という技術を得るための漫画、すなわち「読書術」を習得できる漫画です。
日常で本を読むことは普通にあるので読書術は意外と着目されにくい部分ですが、読書術を習得し「読むチカラ」を身に付けることで、本に対する理解力とその応用力がつき、何より「学びたいことを教えてくれる書籍と出会うチカラ」が身につきます。
そしてこちら、漫画の内容自体がとても面白い!

主人公である東誠一はある日、女性の書店店員である小都伊吹から「読書会」に誘われ、つい

「三度のメシより読書大好きっス!!!」

と参加を了承してしまいます。本当は読書なんてほとんどしたことがないのに。。。

そんなこんなで絶望している中、東誠一は「読書術の神」を自称する神霊ジェフティと出会い、読書会をスマートに乗り切るために、ジェフティが召喚する神から出題される課題をクリアしながら、読書術を身に付けていきます。

面白い漫画ながら、読書術については丁寧に解説されており、読書術のことがよく分かる一冊になっているのでオススメです!
そして、この書籍名がオチでうまく使われておりますので、そこも必見です(笑)

『マンガでわかる 東大読書』はどんな人におすすめ?

『マンガでわかる 東大読書』は、本を読めるようになりたい方にはもちろん、昨今YouTubeやセミナーなど、勉強する媒体はいろいろある中で「自分はやっぱり本から学びたい!」という書籍派にもオススメです。
そして何より「良書と出会いたい」と少しでも思う方にはぜひ手に取っていただきたい一冊です。
もちろん、YouTubeやセミナーなどで勉強する派の方も、良い動画やセミナーとの出会いに応用させることができますので、ぜひ読んでみてください。

この書籍の紹介の最後は、この書籍内で使われていたフレーズで締めたいと思います。

「そしていつか・・・「運命の一冊」と出会えますように ─・・・」

『まんがでわかる 新渡戸稲造「武士道」』

まんがでわかる 新渡戸稲造「武士道」

(岬 龍一郎/著・涼原ミハル/まんが・朝日文左/シナリオ│2015年11月28日第1刷発刊│株式会社あさ出版)

漫画率:8割程度
文章率:2割程度

『まんがでわかる 新渡戸稲造「武士道」』とはどんな本?何がわかる?

『まんがでわかる 新渡戸稲造「武士道」』とは、かつての5,000円札でおなじみの新渡戸稲造による『武士道』を基に、武士道とは何か、そしてその武士道を軸に、時代が変わっても変わらない大切なものとは何かを知ることができる一冊です。
日本の武士道は朱子学がベースになっているので、この後に紹介する『漫画版 論語と算盤』と併せて読むとより理解が深まるかもしれません。

こちらは最初と章間に少し文章がありますが、ほとんどが漫画で構成されていて、文章は読み飛ばしても武士道のことは理解できるようになっています。
そしてこちらも漫画の内容自体がとても面白い!

明治時代に生きていた女性、平塚なつはひょんなことから2016年の現代になぜかタイムワープしてしまい、そこで高村瑛太というとある会社の営業マンと出会います。
武士道をたたきこまれた平塚なつは、その後高村瑛太と行動をともにしながら起こるトラブルやハプニングの中で、

「節義にもとる!!!」

と言いながら、戦国時代や江戸時代の歴史話を交えて武士道の何たるかを説いていき、トラブルやハプニングを解決していくというお話です。

『まんがでわかる 新渡戸稲造「武士道」』はどんな人におすすめ?

『まんがでわかる 新渡戸稲造「武士道」』は、日本における独特の軍事組織「武士」というものを知るに最適かもしれません。
一般的によくある武士や武士道に対する偏見も見事に訂正してくれます。
しかし、「武士とは」「武士道とは」「武士道を現代社会に当てはめると」というような知識面や知識の応用がメインテーマではありません。それよりも、

「人としての生き方や、考え方、品性や美徳、やさしさ・・・時代が違っても絶対変わらないものもある」

というフレーズが作中にあるように、武士道が絶対的に大事にしてきたものは何かを知って、共感できる部分はご自身にも取り入れるという、自分磨きに活かせる一冊だと思います。

平塚なつが語る歴史話の中には、新選組副長の土方歳三や、戦国時代の茶人である千利休なども登場します。彼らの言動の中にどういった背景があったのかを「武士道」というフィルターを通して学ぶことにより、あなたの明日のパワーアップに繋がるかもしれませんね。

『漫画版 論語と算盤』

漫画版 論語と算盤

(渋沢栄一/原作・近藤たかし/漫画│2020年12月21日第7刷発刊│講談社)

漫画率:10割
文章率:0割

『漫画版 論語と算盤』とはどんな本?何がわかる?

『漫画版 論語と算盤』とは、 2024年の新一万円札の顔にもなった渋沢栄一のお話です。渋沢栄一の偉人伝と言っても過言ではありません。
物語は、おじいちゃんになった渋沢栄一の元に急に亡霊となった山県有朋が現れ、

「お前、わしの葬式行ったか?」

というはた迷惑な質問をするところから始まります。
あくまで作中での表現ですが、山県有朋のお葬式は

  • 国葬なのに参列者はまばら
  • 腰掛けはがら空き
  • 一般拝礼者は数百人

という、偉人としてはとても寂しく感じてしまうような状況だったとのこと。
一方で渋沢栄一は、家族から愛され、若い者から慕われ、来訪者はひっきりなし・・・

「なぜ同じ明治の功労者でこうも違う!?」

と、はた迷惑に激高する山県有朋に対し、渋沢栄一は「それは“論語”という寄る辺があったからだ」と回答し、そこから渋沢栄一の歴史話が始まる、というストーリーです。

文章による解説などもなく漫画のみで完結するので、本当に読みやすく、渋沢栄一という人物がどのように考え何をなしてきたかがよくわかります。

『漫画版 論語と算盤』はどんな人におすすめ?

『漫画版 論語と算盤』は、 2024年に新一万円札の顔になる渋沢栄一について知っておきたい、という方にオススメです。

渋沢栄一は約500もの会社に関わり、その内の6割の会社、例えば帝国ホテルや王子製紙、みずほ銀行、アサヒビール、サッポロビールなどが現存しているとのこと。そんな渋沢栄一が、自身が解釈する論語の考えを貫いてきたことによってどのような憂き目にあい、そして何を得てきたかがわかるので、そこはなかなか痛快なものがあります。

どちらかというとこの話は「渋沢栄一ストーリー」なので、あくまで「渋沢栄一という人物伝の中に論語がある」というイメージです。そのため、「論語を学ぶ」「論語をビジネスシーンなどの経済活動に活かす」という視点で見ると、少し物足りなさを感じてしまうかもしれません。

だから、「これから日本の顔になる渋沢栄一についてちょっと知っておきたいな」ぐらいの気持ちで、ぜひ手に取ってみてください。

『まんがでわかる Think CIVILITY「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』

まんがでわかる Think CIVILITY「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

(クリスティーン・ポラス/原著者・星井博文/シナリオ・maki/作画│2020年9月10日発刊│東洋経済新報社)

漫画率:7割
文章率:3割

※以下、一部を省略して書籍名を『「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』と表記させていただきます。

『「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』とはどんな本?何がわかる?

『「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』とは、 職場での人間関係など、主にビジネスシーンにおいて「無礼である」ことが どれほどの損失を生み出すか、そして反対に「礼儀正しい」ことにどれほどのメリットがあるのか?がよくわかる一冊です。
書籍の中で紹介されていますが、アメリカの調査によると、無礼な態度によって年間5,000億ドルもの損失が生じることがあるとのこと!
それはなぜか?もちろん、書籍を読み進めていただければ明確になります。

ストーリーとしては比較的よくある設定で読みやすいと思います。主人公の佐々木彩花は、とある会社でやり手のキャリアウーマンを目指す営業三課長。しかし部下に対して圧をかけてしまうなど、この話の中で「無礼」に該当するところがあったり、部下の中にも周囲をかき乱してしまう「無礼」なスタッフがいたり。。。
そんな中、佐々木彩花は普段からストレス解消で行っているジムでレイラというアメリカ人女性に出会い、会話していく中で

「“礼儀正しさ”こと最強の生存戦略なんです!」

という言葉を受けます。その後日、佐々木彩花はなぜか会社内でレイラと再開し、アドバイスを受けていく中でトライアンドエラーを繰り返しながら礼節を身に付け、チームの導き方を前向きに変えていく、というお話です。

当記事で紹介した他の書籍と比べると若干文章の量が多めですが、漫画部分だけ読んでも十分に理解できる内容になっています。もっと詳しく知っておきたい!という方は文章部分にもしっかり目を通しておくと理解が深まるでしょう。

『「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』はどんな人におすすめ?

『「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』は、役職者、上司、リーダーはもちろん、そうじゃない方でも職場の人間関係などに悩みがあってその解決方法の1つを探したいという方にオススメです。「礼節」が何を生み出すのか?そして具体的にどのように行動していけばいいのか?が明確にまとめられており、難解な知識やスキルを求められる訳ではないので、早ければ読破した翌日にでも実行に移していただけると思います。
また、こちらの書籍で学んだ「礼節」は自身の戒めとしてはもちろん、周囲の「無礼」な方への対応方法なども紹介されていますので役立ちます。

「礼節」は間違いなく、人間関係などにおけるストレスから身を守る盾になります。しかしそれだけを盲信せず、あくまで1つの技術として知っておくことで日々のストレス改善に繋がるかもしれません。

『漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則』

漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則

画像引用元:Amazon

(ジョージ・S・クレイソン/著・坂野旭/イラスト・大橋弘祐/その他│2019年10月4日発刊│文響社)

漫画率:7割
文章率:3割

※以下、一部を省略して書籍名を『バビロン大富豪の教え』と表記させていただきます。

『バビロン大富豪の教え』とはどんな本?何がわかる?

『バビロン大富豪の教え』とは、 実際に古代バビロニアから語り継がれる情報を基に「お金の貯め方」であったり「お金の運用方法」について学ぶことができる書籍です。しかし書籍のラストのセリフを拝借すると、

「お金はおまけ」

であるとのこと。これはどういう意味なのかをぜひ書籍の中から探っていただきたいです。

ストーリーは現代から始まります。主人公の大場拓也がいろいろあってやさぐれていたところ、友人の近藤武から電話がかかってきます。近藤武は会社で発掘事業を行っており、現在中東にいるとのこと。電話の内容は、そこで発掘された「バビロンの黄金法則」が書かれた古代バビロニアの粘土板を解読して欲しいという依頼でした。
なかなか気が乗らない大場拓也でしたが最終的には引き受けることになり、「バビロンの黄金法則」の解読が、彼の人生を変えることになります。

そこから古代バビロニアに舞台はスイッチ。本編に入ります。武器職人の息子である主人公のバンシルは友人のコッピと共にバビロンの大富豪であるアルカドの元へ出向き、

「教えてくれアルカド。どうしてこの街にはお金持ちと貧乏な人がいるのか」

とストレートに質問します。アルカドはその質問を受け、

「では始めようか。お金持ちになるための話を」

と、お金持ちの定義の話から始め、そしてバンシルたちに課題を与えていきます。バンシルはアルカドからの教えを軸にそれらの課題を乗り越え、お金について学んでいく、というお話です。

こちらも漫画自体とても面白く、感動もあり、文章部分もありますが漫画だけ読んでも重要なことがしっかり理解できる内容になっているのでオススメです。

『バビロン大富豪の教え』はどんな人におすすめ?

『バビロン大富豪の教え』は、 お金の勉強を始めたい!という方の第一冊目としてかなりオススメの書籍です。しかしこの書籍の主題はそこではありません。なぜなら「バビロンの黄金法則」に刻まれているものは

「お金の知識は世の中に沢山ある・・・けれど紀元前から変わらない不変の真理」

だからです。

今やNISAやiDeCo、暗号資産、投資などお金を貯めたり運用したりするノウハウは世の中に多くありますが、もっとシンプルな貯金の仕方が書かれていたり、お金との向き合い方という重要な部分がしっかり記されているので、お金に関する正しい知識を身に付けることができると思います。

先述のNISAやiDeCo、暗号資産などにも興味がある方は、この本を読んで基礎知識を固めてから勉強して見るのもいいかもしれませんね。

まとめ

いかがでしたか? マンガでたのしく分かりやすく学べるのはとても良いことですよね。
オススメの 「マンガよくわかる○○」シリーズの書籍はこれだけではありませんが、一番最初に紹介した『マンガでわかる 東大読書』などは全ての書籍に通ずることが書かれた内容ですし、興味のある方はぜひ読んでみてくださいね♪

※当記事で紹介している漫画率/文章率の比率は当記事の著者個人の所感によるものです。

sk

この記事の著者:sk

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